舞台裏・楽屋の雑談

I-Dur Virtual Orchestra's BLOG

転校先での最初の友達、JAZZを聴く「とっぽい」中学生

2014年03月01日 (土) #楽器

東京近郊の中学校に転校した。
関西から関東で、いきなりの環境変化に多少戸惑ったが、すぐに友達もできた。
その当時の言葉で言う所の「とっぽい」Y君の家に遊びに行った時、たくさんのレコードがあった。
彼が聴いていたのはモダンジャズと言うらしい。
ソニー・ロリンズとかチャーリー・パーカー、ソニー・スティット...SAXが好きだったようだ。
いつも聴かされているうちに、N君のトランペットの事も思い出し、また楽器に興味を持つようになった。

高校に進学し、今までやっていた水泳部か、バレーボール部に入ろうと思い見学に行った所、進学校の為か、当時のその部は余り活発では無く、見学していてもその気にならなかったので、もう一つの趣味の電気工作関係で物理部も見たが、余りぱっとしない....
ぶらぶらしていると吹奏楽部の先輩に捕まった。
この人が後に将来の進路を決めるきっかけになるのだが、その時はしょうがないので部室に案内され見学することになった。

そこには楽器がたくさんあり、楽しそうに皆が活動していた。
新入生で入部するのはほとんどが中学からの経験者だった。
入部を誘われても僕は何も楽器をやった事が無く譜面もろくに読めないので、断ろうとしていたのだが、楽器の興味を聴かれて、N君のトランペットや、Y君のJazzのSAXのことを話すと、その先輩は調子よく「じゃあSAXで決まり!」とか言って仮入部させられてしまった。

しかし...

少ないながらも初心者を集めてガイダンス、体験練習をしている時はSAXをもたされ、ちょっとワクワクしたが、その後本入部していきなり、SAXは経験者がいっぱいいてパートが決まってしまったので、わるいけどホルンのパートになったと言われ、いきなり今まで見た事も無いフレンチホルンをやることになった。

フレンチホルンは高価な楽器で、当時のその高校は県立高校で予算もなく、部活はほとんど生徒とOBで切り盛りしている状態。

最初に渡された楽器はぼろぼろのメロフォーンというホルンに似ているけどホルンでは無いビューグル系のアルトホルン。フレンチホルンの代用品だった。
でも、金管楽器のマウスピースの体験と知識だけはちょっとあったので、早くフレンチホルンがもてるように、きちんと音が出るように一生懸命練習することにしたのだった。

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