note Stravinsky:The Firebird (1919 edition) 1.Introduction

ストラヴィンスキー 組曲「火の鳥」(1919年版)より 1. 序奏

ストラヴィンスキー(1882〜1971)

ロシア

ロマン派音楽

「序奏」は、物語の舞台となる魔法の世界への入り口を描いており、闇に包まれた不気味な森の情景を表現しています。コントラバスとチェロの重低音で始まり、ファゴットやクラリネットが不気味な旋律を奏でます。この部分では、半音階的な動きが特徴的で、謎めいた雰囲気を作り出しています。楽器の音色を巧みに使い分け、闇の中で何かが蠢いているような感覚を生み出します。曲が進むにつれて、音楽は次第に緊張感を増していきます。弦楽器が動きを増し、金管楽器が加わることで、次の場面(火の鳥の登場)への期待が高まります。《火の鳥》は全体を通して色彩豊かなオーケストレーションが魅力ですが、特に「序奏」はその導入部分として、幻想的な世界へ誘う大切な役割を果たしています。

Stravinsky Russia ロマン派音楽 バレエ音楽 シンフォニックオーケストラ 不気味 神秘的
Release:2014/03  Update:2025/03 Play:4,437

ストラヴィンスキーについて(Igor Fyodorovitch Stravinsky)

生涯、創作の分野は多岐にわたり、原始主義、新古典主義、セリー主義(十二音技法)と、作風を次々に変え続けた。オーケストレーションではリムスキー=コルサコフを師匠とする管弦楽法が発揮され、第二次世界大戦後は、それまで敵対関係であったシェーンベルクらの十二音技法を取り入れ、晩年になってもさらに新しい音楽を求めていた。


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