note Saint-Saens:Le carnaval des animaux Aquarium

サン=サーンス 動物の謝肉祭より 07.水族館

サン=サーンス(1835〜1921)

フランス

ロマン派音楽

この曲は、心を優しく包むような幻想的な曲です。静かに流れるピアノのアルペジオは、穏やかな水面をそっと揺らす波紋のよう。音の一つひとつが、透明な水の中を漂う光の粒や、気まぐれに泳ぐ魚たちの姿を思わせます。 日常の喧騒から心を解き放ち、時間がゆっくりと流れる場所へと導いてくれます。弦楽器の柔らかな透き通る響きが、深い静寂の中にも美しさと生命が息づいていることを教えてくれます。 「水族館」は、儚くも美しい感情を呼び起こします。それは、どこか懐かしい夢の断片に触れるような、そして現実からほんの少し逃避したくなるような、不思議な安心感。この曲を聴くと、そっと水のように浄化されていくのを感じるでしょう。

Saint-Saens France ロマン派音楽 組曲 シンフォニックオーケストラ せつない 不安 甘美 繊細 卒業式
Release:2005/09  Update:2024/10 Play:12,876

サン=サーンスについて(Charles Camille Saint-Saens)

神童タイプで、2歳でピアノを弾き、3歳で作曲をしたと言われている。詩、天文学、数学、絵画などで一流のレベルとして知られ、晩年、印象主義音楽の台頭の中で、近代音楽を批判して古典主義、ロマン主義を貫いた。その作風は折衷的、あるいは穏健かつ知的といわれる。


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