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舞台裏・楽屋の雑談

I-Dur Virtual Orchestra's BLOG

六本木ヒルズのオープニングイベント

2019年10月13日 (日) #イベント

2003年4月25日、森ビルとテレビ朝日の再開発から17年たって、六本木六丁目に複合商業施設である六本木ヒルズがオープンした。
ここはかつて、東京日産本社ビルやハリウッド化粧品、毛利家の庭園や音楽拠点の一つだった六本木WAVE(SEDICスタジオ)、旧テレビ朝日のスタジオがあったところ。
この数年前まで、SEDICスタジオやテレ朝のレコーディングスタジオには週数回の頻度で、CMや映画、劇伴、アーティストのアルバム録音などをしていたところでもある。

2003年4月22日、六本木ヒルズが完成して、54階建ての六本木ヒルズ森タワーで「六本木ヒルズのオープニングーセレモニー」が行なわれた。

このころ僕は音楽とは別に、コンピュータを使ったマルチメディアプログラマー(死言?)もやっていた。
MIDIデータのCD-ROMや、雑誌の付録の楽器図鑑や音楽関係のコンテンツの製作依頼を受けて、なんだかんだと作っていた時代。

この六本木ヒルズのオープンの約1年前くらいから、六本木ヒルズのオープニングーセレモニーで使うデジタルコンテンツの制作の依頼を受けた。

リアルな都市模型、大ジオラマ

2019年10月29日 (火)

建設中の六本木ヒルズ森タワーに打ち合わせに行くと、すごいリアルな都市模型、大ジオラマがあった。森ビルの敏腕プロデューサーY氏の手よるものだ。
すごい人数の学生やスタッフが東京の何万枚もの景色の写真を撮り、正確な模型の表面に貼っていく画期的な手法で作られたジオラマ。

色々なコンテンツを作った。

2019年10月29日 (火)

まず最初は、このジオラマの中を走る車の風景。
まさに今で言うところのプロジェクションマッピングの要領で、ジオラマの上から昼と夜のイメージで自動車の軌跡を投影する仕組みを考えて制作した。
使った機材やソフトは、当時よく使われていたマクロメディア(現アドビ)のディレクターやFlash、AppleのQiuckTime関連ソフトと、Machintosh G4。
特注のプロジェクターで天井から投影し、ナレーション付きで一般オープニングに先立ってプレゼン用に使用された。

2019年10月29日 (火)

次に作ったのは、六本木というよりも、東京の街の歴史を3Dグラフィックでオーバーラップ(ディゾルブ)しながら見せて行く作品。
3D画像は別の専門家の手によるものだが、非常に良くできていて細部まで緻密に作られているため、すごい解像度が必要。
当時のビデオボードは今のように4Kや8Kとは程遠いので、Machintosh G4を4台使ってなんとか同期させた。

2019年10月29日 (火)

このイベントでは本当にいろいろな人と出会うことができた。
技術者や音楽以外のアーティスト、ディレクターやプロデューサー、マネージャー、芸能人、政治家や総理大臣(このころは小泉純一郎首相)
僕にとっては、それまで音楽やこのようなスタンドアローンのコンテンツの制作一辺倒でコンピュータを使っていたが、このあたりから一気にWEBの世界に入っていくきっかけになったような気がする。

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